断食中におすすめの飲み物10選！おすすめしない飲み物や注意点も解説

断食とは、一定期間食事を摂らない健康法です。
食事を摂らないことで胃腸を休ませられ、便秘改善や美肌効果・ダイエットなど、様々な効果が得られます。

しかし、断食はただ食事を摂らなければいいわけではありません。
断食を始める準備をしたり、断食後は通常の食生活に少しずつ戻したり、正しい手順を踏む必要があるのです。

中でも断食中の飲み物は、断食の成功に大きく関わります。
種類によっては、断食の効果を高める場合があります。
一方、胃腸に負担をかけてしまい、断食の効果を得にくくしてしまう飲み物もあるのです。

そのため、断食を成功させたい方は、ぜひ手順だけではなく飲み物にも注意しながら断食を行いましょう。

 

前章で断食中の飲み物は断食の効果に大きく関わるため、注意しながら選ぶ必要があると解説しました。
しかし、断食中に飲んでもいい飲み物について、詳しく知っている方は少ないのではないでしょうか。

そこで、この章では断食中におすすめの飲み物を10種類紹介します。

1. 水
2. 白湯
3. 酵素ドリンク
4. 野菜ジュース
5. スムージー
6. タンポポコーヒー
7. コーン茶
8. 麦茶
9. 豆乳
10. 甘酒

それぞれ順番にどのような飲み物なのか、なぜ断食中におすすめなのかを解説します。
断食中に水以外の飲み物を飲みたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

まず、はじめに紹介するのは、断食中の主な水分となる「水」です。
1日1.5～2.0リットルを目安に、いつもより多めに飲むように心掛けましょう。

水の種類はフレーバーさえ付いていなければ、硬水や軟水など、自分好みのものを選んで問題ありません。
ただし、水道水は塩素消毒がされているため、一度浄水器を通してから飲みましょう。

また、水は常温以上の温度で飲むのがおすすめです。
冷たい水だと内臓を冷やし過ぎてしまい、腹痛などの体調不良を起こす原因となる可能性があるからです。

 

白湯（さゆ）とは、水を沸騰させて少し冷ましたものです。
水より温度が高いため、身体を温めて血流をよくして代謝を上げたり、脂肪を燃焼させたり、冷え性や便秘を解消したりする効果が期待できます。

手軽に断食の効果を高めたい方や冷え性の方は、断食中の主な水分を白湯にしましょう。
1日すべての水分を白湯にするのが難しい場合は、寝起きの1杯だけを白湯に変えるのがおすすめです。
目覚めが良くなりやすいですよ。

 

野菜ジュースとは、野菜や果物を絞って作る飲み物です。
様々な種類が市販されていたり、気軽に手作りできたりするため、比較的断食に取り入れやすい飲み物です。

野菜ジュースを選ぶ際は、栄養素に注目しましょう。
美肌効果を高めたい方はビタミンを多く含むもの、アンチエイジング効果を高めたい方はリコピンを多く含むものなど、目的に合わせて選ぶのがおすすめです。

ただし、野菜ジュースの種類によっては、人工甘味料を多く含むものがあります。
断食の効果が得られにくくなってしまうので、選ばないようにしましょう。
また、手作りする場合も、糖分を多く含む野菜や果物を使い過ぎないようにしましょう。

 

スムージーとは、生の野菜や果物をミキサーにかけて作る飲み物です。
他の飲み物よりも食物繊維を多く含んでいるので、断食中の便秘対策におすすめです。

また、スムージーは他の飲み物よりもクリーミーであるため、飲むと断食中の空腹感を紛らわせやすくなります。
そのため、断食初心者は1日1～3回程度スムージーを飲むと、断食が失敗しにくくなりますよ。

さらに、使う野菜や果物の種類を変えることで、毎日飽きずに飲める特徴がります。
ただし、糖分を多く含む甘い果物を多く入れすぎると糖質過多になってしまうので注意が必要です。

 

タンポポコーヒーとは、タンポポ茶とも呼ばれており、コーヒー風味のハーブティーです。

コーヒーと言ってもコーヒー豆は含んでおらず、タンポポの根だけを使っているため、カフェインを含んでいません。
断食中にコーヒーを飲みたいけれど、カフェインが気になる方は、ぜひタンポポコーヒーで代用してみましょう。

肝臓の働きをサポートしたり、便秘を改善させたり、タンポポコーヒーにはデトックス効果があります。
身体のリセットが目的の断食を行っている方は、ぜひタンポポコーヒーを1日1杯飲んでみてはいかがでしょうか。

 

コーン茶とは、とうもろこしの実やひげを使ったお茶です。
ノンカフェインなだけではなく、鉄分や食物繊維・カリウムなどの栄養素が多く含まれています。

カリウムには利尿作用を高める効果があるため、むくみの改善が期待できます。
また、トイレの回数が増えるため、デトックス効果も期待できるでしょう。
ダイエット目的の断食を行っている方は、ぜひコーン茶を1日1杯飲んでみてはいかがでしょうか。

 

麦茶はカフェインが含まれていないだけではなく、カロリーもほとんど含んでいません。
また、断食で不足しがちなミネラルを含んでいるため、断食中の水分としておすすめです。

さらに、麦茶の香ばしい香りにはリラックス効果が期待できため、水を飲むのが苦手な方は麦茶を主な水分にしてみてはいかがでしょうか。

水同様に、冷えた麦茶は内臓に負担をかけてしまうため、なるべく常温で常温で飲むようにしましょう。

 

豆乳とは、大豆を原料とした飲み物です。
タンパク質を多く含んでいるため、断食による筋肉量の低下を抑えたり、髪や爪のツヤが良くなったりする効果が期待できます。

また、豆乳には女性ホルモンをサポートする栄養素・大豆イソフラボンも多く含まれています。
美容目的の断食を行っている方は、ぜひ毎日飲んでみてはいかがでしょうか。

豆乳は大豆と水だけで作られた無調整のものを選んだ方が、高い栄養素を得られますよ。

 

甘酒とは、お米と麹を混ぜて作った飲み物です。
ビタミンやミネラルなど、様々な栄養素が多く含まれているため「飲む点滴」とも呼ばれています。

豆乳に含まれる乳酸菌やオリゴ糖は腸内環境を整え、タンパク質は断食による筋肉量の低下を抑える効果が期待できます。

また、ビタミンやミネラル・ブドウ糖によって、身体を動かすために必要最低限なエネルギーを得られるのです。
そのため、断食中に甘酒を飲めば、無理なく健康的に断食を続けられますよ。

 

断食中におすすめの飲み物がある一方で、断食中は飲むのを控えるべき飲み物があります。

1. ジュース
2. 炭酸水
3. アルコール類
4. カフェインが含まれる飲み物
5. プロテイン

それぞれどのような飲み物なのか、なぜ断食中は飲むのを控えるべきなのか、順番に解説します。
せっかく行った断食を無駄にしたくない方は、断食を始める前に確認しておきましょう。

 

ジュースのような糖分が多い飲み物は、断食中は飲むのを控えるのがおすすめです。
なぜなら、断食中は身体のエネルギーとなる糖分が不足しているため、急にジュースを飲んでしまうと血糖値が急激に上昇してしまうからです。

血糖値が急激に上昇すると、血糖値を下げる働きのあるインスリンが分泌され、ジュースで摂取した糖分が脂肪に変わっていきます。
脂肪は身体に蓄えられるので、断食を始める前よりも太ってしまう可能性があります。

そのため、断食中は糖分を多く含むジュースは控えましょう。
また、野菜ジュースやスムージーなど、先ほど紹介した断食中におすすめの飲み物であっても、糖分が多いと同じように太る可能性があるので注意しましょう。

 

糖分を含んでいなくても、断食中は炭酸水を飲むのは控えるのがおすすめです。
なぜなら、炭酸水を飲むと胃が膨れてしまい、断食によって小さくなってきた胃の邪魔をしてしまうからです。

また、飲んですぐの時は胃が膨らみ空腹感を紛らわせられますが、飲む量が少ないと炭酸水が胃を刺激してしまい、食欲を促進させてしまいます。

どうしても空腹感を紛らわせたいなら、スムージーや甘酒など、クリーミーな飲み物を選ぶようにしましょう。

 

断食中にアルコールを飲んでしまうと、胃腸や肝臓に大きな負担がかかり、デトックス効果が得られなくなる可能性があります。

また、断食中は胃が空っぽの状態なので、アルコールは胃を素通りして小腸に流れていきます。
すると、素早く血液中にアルコールが回ってしまい、急激に酔ってしまうのです。

急性アルコール中毒など、命に関わる危険が伴うため、断食中はアルコールを飲まないようにしましょう。

 

コーヒーや紅茶など、カフェインを含む飲み物は、胃を刺激してしまうため断食中は飲むのを控えましょう。

また、カフェインを摂取すると、分解するために内臓や酵素が働きだします。
そのため、内臓や身体を休ませることができず、断食によるデトックス効果が十分に得られなくなってしまうのです。

さらに、空腹時にカフェインを摂取すると、いつも以上にカフェインの効果が効いてしまい、気持ちが落ち着かなかったり、体調が悪くなったりする可能性があるのです。

どうしても断食中にコーヒーや紅茶が飲みたい場合は、風味が似ているタンポポコーヒーやコーン茶を飲むようにしましょう。

 

断食による筋肉量の低下を抑えるために、プロテインを飲む場合があります。
しかし、なるべく断食中はプロテインを飲まない方がいいでしょう。

なぜなら、プロテインはタンパク質が多く含まれており、飲むと胃腸がタンパク質の分解のために働きだしてしまうからです。
せっかく断食を行っても、内臓や身体を休ませることができなくなります。

筋肉量の低下を抑えるためにタンパク質を摂取したいと考える場合、プロテインではなく豆乳や甘酒を飲むのがおすすめです。
タンパク質を多く含んでいますが、内臓や身体への負担はプロテインより大きくありませんよ。

 

断食中は飲み物の種類だけではなく、飲み方にも注意する必要があります。

断食中は、どんな種類の飲み物であっても一気飲みは控えましょう。
一気飲みは身体に負担をかけてしまい、気分が悪くなる可能性があるからです。

そのため、断食中はこまめに水分補給を行い、飲む際は少しずつ時間をかけて飲むのがおすすめです。
身体に負担をかけないだけではなく、空腹感を紛らわせられますよ。

 

今回は、断食中の飲み物について詳しく解説しました。

断食は、ただ食事を摂らなければいいものではありません。
飲み物によっても断食が成功するかどうか変わってくるのです。

そのため、断食中を行う際は飲むべき飲み物と、飲むのは控えるべき飲み物を把握しておくことが大切なのです。

また、断食を行う目的によって、おすすめの飲み物は変わってきます。
これから断食を行う方は、当記事を参考にしながら断食中の飲み物を選んでみましょう。
水だけ飲んで過ごす断食よりも、効果が得やすくなりますよ。