断食で筋肉が落ちる原因とは？脂肪だけ落とす断食方法や注意点を解説！

結論から言うと、断食をすると脂肪だけでなく、筋肉も一緒に落ちてしまいます。

人間の体は、10時間以上食べ物が胃に入らない状態でいると、肝臓に蓄積された糖をエネルギーに変えて、すべての糖を使い果たしてしまうのです。

そしてその後は、体の機能を維持するうえで必要なエネルギーを、体内に蓄積された脂肪や筋肉を分解して補います。

そのため、筋肉を減らさないように対策をせずに断食を行ってしまうと、脂肪だけでなく筋肉も落ちてしまい、代謝が悪くなる原因になってしまうので、筋肉を落としたくない方は十分に気をつけましょう。
 

断食をすると脂肪だけでなく筋肉まで落ちてしまうわけですが、断食のルール・行動を変えることで筋肉を落としにくくできます。

筋肉を落としにくい断食のやり方として、以下の3点を覚えておきましょう。 筋肉をなるべく落とさずに断食を成功させたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
 

有酸素運動とは、ウォーキングやヨガなど、酸素を体に取り入れながら行う運動のことを指します。

有酸素運動は長時間エネルギーを消費しながら行うため、無酸素運動である筋トレよりも長い時間脂肪の燃焼が可能です。
その結果、代謝（脂肪燃焼の効果）が高くなり、痩せやすくなります。

また、ウォーキングやヨガなどであれば、筋トレとは違い体への負担が少ないです。
そのため、断食中の方や普段運動をしない方でも続けやすいというメリットもあります。

ただし、何時間も続けて運動をしてしまうと体への負担が大きくなり、体調を崩す原因に成りかねません。

断食中の有酸素運動は5分や10分でも脂肪燃焼の効果があるため、無理せずに1日10～20分を目安に行うのがおすすめです。
 

断食中に「酵素ドリンク」を飲むことで、筋肉を落としにくくすることも可能です。

酵素ドリンクとは、断食中に不足しがちな糖質やミネラル・ビタミンなどの栄養が入ったドリンク。
酵素ドリンクに含まれるブドウ糖をエネルギー源とすることで、筋肉が細くなるのを防げます。

また、断食における空腹で、低栄養状態で起こる倦怠感などを未然に防ぐ効果も期待できます。

酵素ドリンクを活用した「酵素断食」については、以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方は併せてご覧ください。

初心者でも無理なく続けられる「酵素断食」とは？6つのメリットや注意点を徹底解説！
 

断食中は筋肉の原料となるタンパク質を摂取できないので、筋肉の合成が進まなくなってしまいます。
また、体を動かすために必要なエネルギーの摂取もできないため、体は筋肉を分解して、エネルギーを作り出そうとしていまいます。

そこで、プロテインからタンパク質を摂取することをおすすめします。

断食中にプロテインを摂取することで、筋肉が分解されるのを防ぐだけでなく、固形物を摂取しないという断食の条件もクリア可能です。

ちなみに、断食中は「ソイプロテイン」という大豆を原料に作られたプロテインがおすすめ。
牛乳を原料に作られている「ホエイプロテイン」とは違い、ソイプロテインは吸収スピードが遅いという特徴があるため、空腹感を長時間に渡って軽減してくれます。
 

前述しましたが、断食中に筋トレをすると体に負担がかかってしまい、体調不良になる可能性が高くなります。

そのため、断食前・断食が終わり回復期も終わった時期に筋トレを行うようにしましょう。

なぜなら、断食を行う前・回復期が終わった後であれば、体の中は栄養が行き渡っている状態なので、体調を崩す可能性が低いからです。
また、断食前後はタンパク質も足りているので、筋トレの効果も十分に得られるでしょう。

筋トレ→断食→回復期→筋トレ→断食→回復期→筋トレ…のサイクルを継続すると、筋肉を落としにくい効率の良い断食ができるでしょう。

断食中の筋トレについて、以下の記事で詳しく解説していますので、気になる方は併せてご覧ください。

断食中に筋トレは可能か？断食中にNGな筋トレと有効な筋トレを解説
 

今回は断食で筋肉が落ちる仕組みを解説しました。

断食中は食事による栄養補給ができません。
そのため、筋肉を分解してエネルギーを得ようとすることで、筋肉が落ちてしまいます。

無理のない程度に有酸素運動を行ったり、酵素ドリンクなどで必要最低限の栄養を摂取したりして、筋肉が落ちるのを防ぐようにしましょう。

また、断食前後に筋トレを行うと筋肉を落としにくくなるだけではなく、断食の効果も高められます。

筋肉を落としにくい断食方法で、健康的に断食を行ってみてはいかがでしょうか。