断食について興味のある方の中で、「宿便(しゅくべん)」という言葉を聞いたことがある方がいるでしょう。
しかし、宿便とはどのようなものなのか、断食と宿便の関係性など、宿便について詳しく理解している方は多くはありません。
そこで、今回は断食における宿便について解説します。また、宿便に効果的な食べ物も紹介するので、断食を行う方はぜひ参考にしてみてください。
- 月曜断食
- 2021.08.08
断食における宿便とは?効果的な食べ物5つや対処法をご紹介!
断食における宿便とは
断食における宿便(しゅくべん)とは、腸管内に長い間溜まって排泄されていない便のことです。ただし、「宿便」の言葉は、人によって意味が異なります。
【宿便の意味】
- 1:腸管内に長い間たまっている便
- 2:腸管内にヘドロのようにこびり付き、なかなか排泄されない便
「1」の意味の場合、「宿便」だけではなく「滞留便(たいりゅうべん)」とも呼ばれ、実際に存在することが分かっています。
一方、「2」の意味の宿便に関しては「本当に存在するのか」など、懐疑的な意見が多いです。そのため、あくまでも一意見として参考程度に留めておきましょう。
宿便は断食を開始してから3日~1週間で排泄されます。そして、宿便を排泄すると腸内環境が整うと考えられています。
断食における宿便の見た目
断食によって排泄される宿便には、以下の特徴が見られます。
【宿便の特徴】
形状や腹痛の有無は人によって異なりますが、色が黒い点や悪臭がする点は断食を行った方の多くに該当します。
そのため、断食中に黒くて悪臭のする便が排泄されても、病気ではないので安心してください。
ただし、断食が終わったのに黒い便が続いたり、強い腹痛が続いたりする場合は病気の可能性もあるので病院を受診しましょう。
【宿便の特徴】
- 色が黒い
- 悪臭がする
- 形状は様々(ドロドロやうさぎのようなコロコロ・わかめのような便など)
- 宿便があると腹痛がある場合も(ない場合もある)
形状や腹痛の有無は人によって異なりますが、色が黒い点や悪臭がする点は断食を行った方の多くに該当します。
そのため、断食中に黒くて悪臭のする便が排泄されても、病気ではないので安心してください。
ただし、断食が終わったのに黒い便が続いたり、強い腹痛が続いたりする場合は病気の可能性もあるので病院を受診しましょう。
宿便に効果的な食べ物5つ
宿便は普段の食事や生活では排泄されにくいです。
しかし、断食の前後に以下の5つの食べ物を摂取することで宿便の排泄を促せます。
【宿便に効果的な食べ物5つ】
それぞれの食べ物が宿便に対してどのような働きを起こすのか、順番に詳しく解説します。
より多くの宿便を排泄したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
しかし、断食の前後に以下の5つの食べ物を摂取することで宿便の排泄を促せます。
【宿便に効果的な食べ物5つ】
- 1:梅干し
- 2:炭
- 3:大根
- 4:発酵食品
- 5:乳酸菌サプリメント
それぞれの食べ物が宿便に対してどのような働きを起こすのか、順番に詳しく解説します。
より多くの宿便を排泄したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
1:梅干し
梅干しには植物性乳酸菌やマグネシウムなど、便秘解消や宿便の排泄に効果的な成分が多く含まれています。
中でも、腸のぜん動運動を促す作用のあるクエン酸は、他の食べ物より圧倒的に含有率が高いです。
少量で十分な量のクエン酸が摂取できるので、断食を行う際は積極的に梅干しを食べるのがおすすめです。
中でも、腸のぜん動運動を促す作用のあるクエン酸は、他の食べ物より圧倒的に含有率が高いです。
少量で十分な量のクエン酸が摂取できるので、断食を行う際は積極的に梅干しを食べるのがおすすめです。
2:炭
炭には腸内に溜まった宿便や老廃物など、汚れを吸収して対外に排泄する効果があります。
食用パウダーとして販売されているので、毎日の食事や飲み物に混ぜて摂取しましょう。
ただし、炭は水分も吸収してしまうので便秘になりやすくなります。
そのため、炭を摂取する際は普段よりも水分を多く飲むように心掛けましょう。
食用パウダーとして販売されているので、毎日の食事や飲み物に混ぜて摂取しましょう。
ただし、炭は水分も吸収してしまうので便秘になりやすくなります。
そのため、炭を摂取する際は普段よりも水分を多く飲むように心掛けましょう。
3:大根
大根にも消化酵素やビタミンCなど、便秘解消や宿便の排泄に効果的な成分が多く含まれています。
特に注目すべきことは、豊富な水分と不溶性食物繊維が同時に摂取できることです。
不溶性食物繊維によって排泄しにくい宿便のカサを増やし、豊富な水分によって宿便を柔らかくすることで無理なく宿便を排泄できるのです。
また、大根は低カロリーなので、多く食べても太りにくい特徴があります。
断食の目的に腸内環境を整えるだけでなく、ダイエットも含まれている方は積極的に大根を食べるのがおすすめです。
特に注目すべきことは、豊富な水分と不溶性食物繊維が同時に摂取できることです。
不溶性食物繊維によって排泄しにくい宿便のカサを増やし、豊富な水分によって宿便を柔らかくすることで無理なく宿便を排泄できるのです。
また、大根は低カロリーなので、多く食べても太りにくい特徴があります。
断食の目的に腸内環境を整えるだけでなく、ダイエットも含まれている方は積極的に大根を食べるのがおすすめです。
4:発酵食品
発酵食品とは、様々な微生物や酵素の働きによって食べ物の中のタンパク質や炭水化物などが分解され、体に良いものに変化した食品を指します。
醤油・味噌・酒・パン・漬物などが発酵食品に該当します。
発酵食品に含まれる乳酸菌や麹菌は、体内のリンパ球の約70%が集まる小腸を通る際に、リンパ球を活性化させる効果があるのです。
リンパ球が活性化されると、腸内を善玉菌優位の環境に整えることができ、便秘解消や宿便の排泄などの効果が期待できますよ。
醤油・味噌・酒・パン・漬物などが発酵食品に該当します。
発酵食品に含まれる乳酸菌や麹菌は、体内のリンパ球の約70%が集まる小腸を通る際に、リンパ球を活性化させる効果があるのです。
リンパ球が活性化されると、腸内を善玉菌優位の環境に整えることができ、便秘解消や宿便の排泄などの効果が期待できますよ。
5:乳酸菌サプリメント
乳酸菌サプリメントとは、乳酸菌を気軽に、そして継続的に摂取しやすいサプリメントです。
継続して摂取すると、腸内環境の改善が期待できます。
忙しい時や断食の前後など、必要に応じて乳酸菌サプリメントで栄養を補うのがおすすめです。
継続して摂取すると、腸内環境の改善が期待できます。
忙しい時や断食の前後など、必要に応じて乳酸菌サプリメントで栄養を補うのがおすすめです。
断食中に宿便が出ない時の対処法「梅流し」とは
断食を行っているのに宿便が出ない時は、インド式の断食方法「梅流し」を行ってみるのがおすすめです。
梅流しとは最低48時間の断食を行った後に、大根の煮汁に梅干しを入れた「梅湯」を飲みながら、煮た大根や生野菜を味噌とともに食べる食事療法です。
梅干しのクエン酸が洗剤、大根や生野菜の食物繊維がブラシのような働きをして、腸内環境をキレイに掃除するという考えから考案されました。
梅流しのやり方や注意点を紹介するので、興味のある方はぜひ行ってみてください。
梅流しとは最低48時間の断食を行った後に、大根の煮汁に梅干しを入れた「梅湯」を飲みながら、煮た大根や生野菜を味噌とともに食べる食事療法です。
梅干しのクエン酸が洗剤、大根や生野菜の食物繊維がブラシのような働きをして、腸内環境をキレイに掃除するという考えから考案されました。
梅流しのやり方や注意点を紹介するので、興味のある方はぜひ行ってみてください。
「梅流し」を行う前の準備
梅流しを行うために用意するものは以下の通りです。
【用意するもの】
梅流しの梅湯を作るには3時間ほどかかる場合があるので、時間に余裕がある時に準備するのがおすすめです。
必要なものが揃ったら、以下の手順に沿って梅湯を作りましょう。
【「梅湯」の作り方】
【用意するもの】
- おおきな鍋
- 水:2リットル
- 大根:3分の1本
- 梅干し:3粒
- 旬の生野菜(きゅうりやキャベツなど):数種類
- 味噌:適量
- だし昆布:適量
梅流しの梅湯を作るには3時間ほどかかる場合があるので、時間に余裕がある時に準備するのがおすすめです。
必要なものが揃ったら、以下の手順に沿って梅湯を作りましょう。
【「梅湯」の作り方】
- 1:鍋に水とだし昆布を入れて30分つけ置きする
- 2:大根を皮ごと1センチほどの厚さにカットする
- 3:だし昆布をつけた水に大根を入れて、柔らかくなるまで煮る
- 4:梅干しの種を取り、潰して鍋に入れる
「梅流し」のやり方
48時間以上の断食が終わり、梅湯が用意できたら以下の手順に沿って梅流しを行ってみましょう。
【「梅流し」の手順】
効果には個人差がありますが、量にしてどんぶり2~3杯(多いと4~5杯)、時間にすると行ってから40分程で便意が出てきます。
【「梅流し」の手順】
- 1:まずはコップ一杯の「白湯」を飲む
- 2:次に、どんぶり一杯の「梅湯」をゆっくり時間をかけて飲む
- 3:飲み終わったら、味噌を大根や生野菜につけてよく噛んで食べる
- 4:再度、「梅湯」を飲む
- 5:2~3を宿便が出るまで続ける
効果には個人差がありますが、量にしてどんぶり2~3杯(多いと4~5杯)、時間にすると行ってから40分程で便意が出てきます。
「梅流し」を行う際の注意点
梅流しを行う際には、以下の3点に注意しましょう。
【梅流しを行う際の3つの注意点】
それぞれについて詳しく解説するので、梅流しを行う前に確認しておきましょう。
【梅流しを行う際の3つの注意点】
- 1:投薬中の人は自己判断で行わない
- 2:48時間以上の断食後に行う必要がある
- 3:梅流しの後は1週間くらい飲食物に気を付ける
それぞれについて詳しく解説するので、梅流しを行う前に確認しておきましょう。
1:投薬中の人は自己判断で行わない
まず1つ目の注意点は、投薬や治療中の方は絶対に自己判断で行わないでください。
特に、消化器系の病気の方や、消化器の手術をして1年以内の方は絶対に梅流しを行ってはいけません。
2:48時間以上の断食後に行う必要がある
2つ目の注意点は梅流しは48時間以上の断食をして、胃腸を空にしてから行わなければ意味がないことです。
ただし、48時間以上の断食は命の危険性が出てくるため、専門家のもとで断食と梅流しを行うのがおすすめです。
もしくは、無理なく断食を始められる「プチ断食」の後に梅流しを行うのがおすすめです。
プチ断食については以下の記事で詳しく紹介しているので、気軽に断食や梅流しに挑戦してみたい方はぜひ併せて読んでみてください。
無理なく始められる「プチ断食」の詳細はこちら!
3:梅流しの後は1週間くらい飲食物に気を付ける
最後の3つ目の注意点は、梅流しが終わった後は1週間くらい飲食物に気つける必要があることです。
断食や梅流しの後に脂っこいものや肉類を食べるとリバウンドしたり、梅流しの効果を減らしたりする可能性があります。
そのため、1週間くらいは野菜スープやお粥など、胃腸に優しい食事を食べるように心掛けましょう。
断食における宿便について関するQ&A
最後に、宿便に関するよくある質問を紹介します。
【断食における宿便について関するQ&A】
宿便について正しい知識を身に付けて、断食や梅流しを行いましょう。
【断食における宿便について関するQ&A】
- Q.断食における宿便は嘘?
- Q.宿便を出すと美肌になる?
- Q.宿便を出すおすすめの運動法は?
宿便について正しい知識を身に付けて、断食や梅流しを行いましょう。
Q.断食における宿便は嘘?
「腸にヘドロのようにこべりついた便=宿便」であると考える人もいますが、現在は嘘であると考えられています。
なぜなら、消化管は口側から肛門側へ向かって食べたものを移動させるために、常にぜん動運動を行っているからです。
同じところに便がこびりついて溜まることはありません。
また、腸の壁は数日で新しい細胞に置き替わるため、便が腸にこびりついたままということはあり得ません。
そのため、宿便は腸管内に長い溜まっている便であり、断食や梅流しを行えば排泄できるものだと覚えましょう。
なぜなら、消化管は口側から肛門側へ向かって食べたものを移動させるために、常にぜん動運動を行っているからです。
同じところに便がこびりついて溜まることはありません。
また、腸の壁は数日で新しい細胞に置き替わるため、便が腸にこびりついたままということはあり得ません。
そのため、宿便は腸管内に長い溜まっている便であり、断食や梅流しを行えば排泄できるものだと覚えましょう。
Q.宿便を出すと美肌になる?
宿便は便秘と同じ状態であるため、宿便があると腸内に有害細菌が増殖、肌に悪影響を及ぼす有害物質が発生しやすい状態になります。
そのため、宿便を排泄すると腸内環境が整い、有害物質の影響から肌を守れるのです。
そのため、宿便を排泄すると腸内環境が整い、有害物質の影響から肌を守れるのです。
Q.宿便を出すおすすめの運動法は?
ウォーキングや腸の動きを活発にする腸運動など、軽い運動がおすすめです。
腸運動のやり方は以下の通りなので、興味がある方はぜひ行ってみてください。
【腸運動の手順】
※動作に慣れるまでは呼吸を意識せずに下腹を動かす
※動作に慣れてきたら、息を吐きながら下腹をへこませ、吸いながら膨らませる
腸運動のやり方は以下の通りなので、興味がある方はぜひ行ってみてください。
【腸運動の手順】
- 1.背筋を伸ばして座る
- 2.両手の親指と親指、人差し指と人差し指を合わせて逆三角形の形をつくり、親指がおへそにくるようにお腹の上に当てる
- 3.お腹を膨らませたり、へこませたりする
- 4.へこます時は、下腹が背中にくっつくイメージで行う
- 5.うまくいかない時はお腹を手で軽く押す
- 6.へこましながら肛門を締める
- 7.膨らませる時は、下腹に圧力を感じるくらいに押し出す
※動作に慣れるまでは呼吸を意識せずに下腹を動かす
※動作に慣れてきたら、息を吐きながら下腹をへこませ、吸いながら膨らませる
まとめ:断食をして宿便を排泄しよう!
今回は、断食における宿便について詳しく解説しました。
宿便とは腸管内に長い間溜まっている便のことであり、腸内環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
宿便は断食を行うことで腸内環境が整い、排泄されやすくなります。また、48時間以上の断食の後に梅流しを行うと、宿便がより排泄しやすくなるのでぜひ併せて行ってみてください。
宿便を排泄すると腸内環境が整い、免疫力が向上したり、肌を守る効果が期待できたりしますよ。
宿便とは腸管内に長い間溜まっている便のことであり、腸内環境に悪影響を及ぼす可能性があります。
宿便は断食を行うことで腸内環境が整い、排泄されやすくなります。また、48時間以上の断食の後に梅流しを行うと、宿便がより排泄しやすくなるのでぜひ併せて行ってみてください。
宿便を排泄すると腸内環境が整い、免疫力が向上したり、肌を守る効果が期待できたりしますよ。
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